朕はタラフク食ってるぞ
今日は以下の用件をこなすため街に出かけました
・家系ラーメンを食べる
・銀行に行く
・裾上げを頼んだスーツを某紳士服屋に受け取りに行く
シコシコ自転車漕いで街に向かい、2時間無料の駐輪場に自転車を置いてからお目当ての家系ラーメンの店へ向かいました。
店の入り口で老夫婦が店内の様子を伺っていて店に入りづらかったので一旦店を通過。回り込んで裏口から店に入りました。そしてちょうど俺が入った瞬間に全部の席が埋まった。カウンター席のみの狭い店内で俺だけ立ったまましばらく待たされることになった。
席を立つやつは何人もいるけど、全員セルフサービスの水を取りに行ってるだけで誰も一向に店から出て行かない。俺は給水器の横に陣取って水を入れにくる奴をチラチラ見る。セックスの権化みたいな男や死にそうな白髪のジジイなどがやってきて、給水器の上に置かれたトレイに山積みのコップを取り、水を入れ、席に戻っていく。家系を必要とする人たちの群れ。
目の前の席では場違いなビッチ二人がちんたらちんたらラーメンをいじくりまわしている。もっと気張って啜り上げろや 男のチンポみたいによ とか思ってるうちにようやく席が空く。
席に座ると麺固め味濃いめ油普通のラーメンが割とすぐに出てくる。この店では無料でライスがもらえるし、おかわりも無料だ。肝心のラーメンも美味しい。麺を啜りチャーシューをかじり海苔をスープに浸しライスで食べる。濃い味のスープに箸が進み、あっという間にライスがなくなる。この時私は無限に米を食べられるような気がして、ライス大盛りを頼んだ。
一瞬で信じられないくらいバカ盛りの米が出てきた。
それを見た瞬間、私の頭の中を満たしていたはずの食への衝動が突如消え失せたのを感じた。
もはや何も食べたくないという気分が脳裏に蔓延している。自分の脳に騙された気分だった。
完全にミスった 外食の才能一切ない
バカ盛りライスショックでペースが完全に乱れてしまい、結局ラーメンすら完食できずにそそくさと店出た おかわりは残さずお願いしますって店内に明記されてる系の店でおかわりを残すの、ポツダム宣言受諾より辛いものがある
その後、私は鬱病になりながらも銀行に向かいました。
銀行に着いてから手続きに必要な印鑑を持ってくるのを忘れたことに気づいてクソ慌てて家に戻って印鑑取ってきたり、某紳士服屋でスーツを受け取って店から出た瞬間雨が降り出したり、スーツの入った袋が三歳児とかだったら余裕で隠し持つことができそうなデカさで持ち運びにメッチャ苦労したり、何もかも最悪な外出でした
普段から生きる才能ないけど、今日は一段と何かがズレているようでした
やっぱ昨日不敬なツイートしたのがいけなかったのかな
@昭仁 ゴメンな
個人的に好きな太宰治の小説
もう1,000年くらい本読んでないけど、高校の頃は太宰治にハマって新潮文庫で出てる太宰の本はほぼ全部買って読んでた と言う事実を1,000年ぶりに思い出したので太宰の小説の感想書いた
『HUMAN LOST』 太宰がガチで精神病院にぶち込まれた時の日記。タイトルが全て
『猿面冠者』 ワナビー気質なオタクが読んだら全員自殺すると思う 俺は自殺した
『パンドラの匣』 この小説の主人公、現代だったら絶対Twitterで鍵垢FAKE野郎やってる
『正義と微笑』 東大落ち立教のち中退
『人間失格』 神。 主人公はマジのマジのマジでクソクソFAKE野郎だけど、もし主人公がマジのマジのマジでクソクソFAKE野郎じゃなかったら本編開始後1行で自殺して終了なのでどうしようもないと思う
『葉』 2011年3月、東日本大震災の影響で魔法少女まどかマギカの放送が四月まで延期されるっていう記事を2chまとめサイトで見た。当時は全くNO FREIENDで(今もだけど)、アニメ見る以外に生きる意味が全くなかった。記事のコメント欄に『葉』の一文をパクって「四月まで生きていようと思った」って投稿した
『逆行』 一回も出席してない授業の試験に行ってクソふざけた答案書いて速攻で教室出て食堂に突入する回が好き
『駆込み訴え』 GAY
太宰は日本文学史上最高峰のクソFAKE野郎だと思う
皆さんにとっての最高のFAKE野郎は誰ですか?
白骨街道
朝9時から夜11時までの13時間奴隷労働から解放され顔も体も心も何もかもボロボロになった私は、バイト先から駅への最終バスに見事乗車失敗し、棒のようになった足を引きずって駅まで歩いて20分の道をひた歩いた。飢えと渇きと疲れ、そして肌を刺す冷気に攻められながら。
二月の多摩の冬の夜は、凍てつく寒さが身に染みる。目の前に続く暗い道路を見渡すと、車一台通らずだれひとり歩いていない。夜闇に浮かぶ暖色の街灯も、信号の赤や緑のライトも道なりにまばらで、その数少ない明かりのさらに向こうを目指し、なにも見えない道を私はひた歩いた。
その先に、その道の先にこそ私が目指す場所(豊田駅北口)があるのだ。
しかしその地はあまりに遠い(徒歩20分)。
闇のむこう、ひときわ高くに、煌々と輝く光があった。
セブンイレブンである。
セブンイレブンのクソ高い看板の明かりが、まるで地平線の彼方に霞む砂漠のオアシスのようだった。『セブンイレブンの明かりが砂漠のオアシスに見える」ということ自体が既に俺の人生の基本軸がどんなものであるのか、その全てを示している気がする。
絶望。
セブンイレブンの光に安心できてしまう生。一体これはなんなのか。どうしてこんな人間になってしまったのか。
なんなのこの人生。
暗澹たる気分で角を曲がった。
突如として私の眼前に、ほんのかすかな希望の燭光が差した。
モスバーガーである。
マックとは異なり、人が人として生きることができるハンバーガーチェーンである。
目に入ったモスバーガーでハチャメチャになった俺の人権を救済しようとし、店内をのぞいて見た。
もう閉店してた。
店員がモップを持って店内の掃除をしているのが見えた。あたかもその15分程前にバイト先でモップ片手に自分自身がそうしていたように。
モスバーガーに、私の居場所はなかったのだ。
インパール作戦敗残の日本兵のように精も根も尽き果てながら、打ちひしがれるように私はモスバーガーの前を通り過ぎた。
その私の目の前を、既に運転を終了したはずのバスが目の前を通り過ぎる。
深夜バス。この時間でもバイト先から駅までのバスが出ていたのだ。
しかし既に駅までの道の半分は歩いてしまった。もはやバスに乗りにバイト先に戻るなど考えられない。
もう完全に気が狂う。
打ちひしがれる私の傍、あざ笑うかのように中央線が夜の中を八王子方面に走り去っていくのが見えた。
何が中央線だ馬鹿野郎と思いながら、私は暗く閉ざされた道をひたすら歩く。
やがて、ちらほらと道行く人の姿が見えるようになってきた。
道沿いには店が並び始めた。夜の装いした街。
駅はもうすぐそこだ。
この悲惨な敗走も間も無く終わる。
そう思いながら私は交差点を曲がり、駅前通りに入った。
その瞬間だった。
━━━━━━━━━━━━━━
道路
━━━━━━━━━━━━━━
松屋・すき家・吉野家の豊田駅前牛丼トライアングルwith日高屋が私の目に飛び込んできた。
一瞬で心臓止まってぶっ倒れた。
私は豊田駅北口を目の前にして、小雪ちらつく歩道上でついに息絶えた。
今は収容された日野市営火葬場からブログを書いています。
健常者
昨日は池袋に聲の形を見に行きました。
予約した上映時間の一時間半以上前に池袋駅に到着したのですが、これといって全くやることがありませんでした。
ゲーセンで遊ばないタイプのオタク顔のオタクなので池袋駅東口周辺のゲーセンに入って時間をつぶすと言う選択肢もなく、目の前に見えるABCマート池袋店とその向かいのアドアーズサンシャイン店、隣接するシネマサンシャイン池袋を通り過ぎて人ごみを縫い、おととし楽園追放とか言うオタク映画を観たHUMAXを通り過ぎ、東急ハンズの所で右に曲がり、重層的に入り組んだ首都高の高架脇のビル一階にひっそり潜むなか卯を通り過ぎ、JKリフレの売り子が立っている角を避けて脇道に入り、全く人気のない裏路地の飲屋街を通り過ぎた先に見えて来た蒙古タンメン中本を通り過ぎるとABCマート池袋店が見えてきました。
つまり私は池袋駅東口の繁華街の中を小さく無意味に一周したのでした。
いくらなんでもあまりに無意味すぎるので、私はやむなくABCマートの左隣のルノアールに入りました。
いっぱしの人間だったら人生の中で通過儀礼的に経験するような様々なライフイベントの全てをことごとく回避し(もしくはライフイベントの方から回避され)通り過ぎて来た私は、これまでに喫茶室ルノアールに入店したことがありませんでした。
私は窓際の席に座り、クソデカい聲で三回にわたって店員を呼び、後ろの席のママ友同士らしい子連れ二組に怪訝な目で見られながらドリップアイスコーヒーとブルーベリートーストを頼みました。
池袋東口のルノアールはビル二階にあって、窓の下の通りを意味不明な数の人間が無限に行き交っていました。街頭の傍で道行く人に何か言いながらあざといポーズを作って客引きをするメイド喫茶の女(全員に無視されてた)、向かいの雑居ビルの階段で雑談している男女のつがい。メイドの聲もつがいの聲も、当然こちらまでは届きませんでした。
そんなふうにしてNOTHINGNESS CITY IKEBUKURO を見ていると、やがてドリップアイスコーヒー(640円)が出てきました。外を見飽きてスマホを見ているとブルーベリートースト(330円)が出てきました。330円のブルーベリートーストはクソ高いドリンクとセットでなければ注文出来ないシステムになっていて、店内に無限に居座る乞食客を絶対排除しようという店側の『キモチ』が感じられてアツかったです(トーストは冷めていました)。
フォークを手に取ってブルーベリートーストに手をつけようとした瞬間、後ろの席のママ友の片割れの子どもがお冷やを床に落として叫び、母親がヒステリックに怒り、店内は地獄となりました。背後から立ち上る母子の喚き聲をガン無視しながら食べたブルーベリートーストはそれなりにおいしかったです。でも二秒で限界来た。
会計をしてルノアールを出ると、すぐ目の前にシネマサンシャイン池袋。ちょうど映画が終わった所らしく、劇場から出て行く無数のつがいがチンタラチンタラクソ狭い出入り口でひしめき合っていました。その中をかき分けて場内に入ってチケットを発券し、エレベーターで上映シアターへと移動しました。
予約した時点では、私が取った席は両隣が空いていたはずでした。しかし私が劇場に行った時にはシアターはかなり人が入っていて、すでに両隣の席は客が入って埋まっていました。狂った狭さの座席と座席の間を無理矢理に移動して、どうにか自分の席にたどり着きました。
その後は特に言うこともありません。「聲の形」そのものは面白かったです。左隣の男子大学生集団が「今日池袋でオールすんの?」「やべえ全然話が頭に入ってこねえわ」とか上映中に聲に出して喋っていたり、右隣のオッサンが明らかに変なタイミングであからさまに吹き出したり笑いを堪えたりしていたおかげで非常に思い出深い映画鑑賞となりました。
池袋に限らないですが、渋谷とか六本木とか表参道とかそういう街は健常者ヅラなので嫌いです。新宿みたいに正々堂々「終わってる感じ」があまりしない。
死ぬまでに一度でいいから廃墟と化した109を見てみたいですね。池袋じゃないけど。
怪談
夏のクソ蒸し暑い昼下がりのことだった。
色々あって鬱病状態になっていた私の頭の中を、松屋のおろしポン酢牛めしの幻影が駆け巡っていた。
通りかかった松屋の店内を覗くと、短い昼休みにわんさか湧いて出て来たサラリーマンのワイシャツの背中がカウンター席を隙間無く埋めていた。
今日は松屋にすら縁がないらしかった。そのまま立ち止まる事無く松屋を通り過ぎて歩く。
歩きながら私は近くにある家系ラーメンの店のことを考えた。
午前中は走ったり汗まみれになったり流血したりして体力を消耗したし、ここらで狂った量の油と塩分と小麦粉の塊を腹に入れるのもアリか…と思ったから。
しかしそこまで考えた時私の脳裏でギトギトした家系スープが氾濫し、思わず立ち止まってしまった。
冷静に考えればジメっとした暑さの中で食べる家系は地獄としか思えない。
食べきれる自信が無い。もっとあっさりしたものが良い。
ふと見ると、私が立ち止まったのはちょうど寿司屋の前だった。
寿司屋と言っても個人経営ではなくチェーン店のようで、今はちょうどランチタイムだった。日替わりにぎりのランチが790円(みそ汁付き)。
(みそ汁付き)という単語に惹かれやすい私は、ふらふらとその店に入った。
店の中はガラガラで、先ほど覗いた松屋と比べれば静かで落ち着いていた。
日替わりにぎりランチを注文し、「追加のご注文がございましたらお気軽にどうぞ〜」という店員の声を頑に無視しているとやがて寿司が出て来た。
まぐろ・いか・えび・カツオ・炙りサーモン・玉子・ネギトロ軍艦・鉄火巻×3・カッパ巻×3 というラインナップで、いかにもランチメニューだなという感じがする。
とりたてて旨くもなく、かといってとりたてて不味いわけでもない普通の寿司をそれなりに満足しながら食べていると、あおさみそ汁とセットのサラダが出て来た。
いかにも「たった今みそ汁サーバーから出てきたばかりです」とでも自己紹介しそうな薄いみそ汁が、松屋への郷愁の念を淡く駆り立てる。
サラダの上に乗ってるベビーキャベツの形が判然としないほどにぶっかけられたフレンチドレッシングの安っぽくキツい酸味も、松屋のカウンター卓上に常備されているドレッシングを思い出させる。
せっかく寿司を食べているのに、私の頭の中は松屋で一杯になってしまった。
しかしここは松屋ではないのだ。
何かを食べようと思ったら、安直に松屋で済ませようとしてしまう自分。
いつしか松屋フーズの店に安心感を覚えるようになってしまったことにうんざりしていた私にとっては、何となく入った全く知らない店で食事することが思いのほか大きな冒険だった。そしてそれは案外、悪い気分のものではなかった。
今度また、この店に来てみようと思った。
そういえば店の名前をよく見ていなかった。
私は家に帰ってからグーグルマップで今日入った店の位置を調べ、出て来た店名で検索した。